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名演2023年5月例会 俳優座劇場プロデュース公演

罠

作/ロベール・トマ 訳/小田島恒志、小田島則子 演出/松本祐子

上演にあたりましては、新型コロナウイルス 感染防止対策をとり細心の注意を払います。

ある八重子物語チラシ表 ある八重子物語チラシ裏

5月17日(水)18時30分
   18日(木)13時30分 
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)
地図

上演時間2時間20分
(途中休憩15分を含む)

    あらすじ・みどころ 
    キャスト・スタッフ
    関連サイトリンク
    会費 月額一般 2800円 29歳以下 2000円  
       高校生以下 1300円
    入会金  一般  3100円 29歳以下 2300円    
    高校生以下 1600円
    新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。  くわしい名演の入会方法はこちら
     日程申込フォームはこちら

    山荘という密室で、すべての者がだまし絵の中に迷い込み「罠」にかかります。
    謎が謎を呼び、状況は二転三転しながら衝撃のラストシーンへ。  

     『罠』とは、どんな作品

     フランスを代表する劇作家ロベール・トマが1960年に発表したスリラー・サスペンスの傑作だ。第二次世界大戦後、フランスではサルトルなどの影響もあり、社会に対峙して主体的に生きる人間を描く作品が精力的に上演された。そんな中へ、ウェルメイドな娯楽劇『罠』が登場した。予測のつかないストーリー、張り巡らされた伏線、意外な結末といった謎解きの醍醐味が満喫できる。観劇後その巧みな劇構造を知って、多くの人は驚嘆するだろう。


    人はなぜ『罠』(人をだまして陥れるための計略)にハマるのか

     一般論として「推理劇」の先入観があると、多くは「犯人を捜してやる!」「だまされないぞ」と前のめりになるので即アウト。学者先生は「脳内メカニズムの問題」とのたまうが、ロベール・トマの『罠』は人間の誰もが持つ普遍的な性質を踏まえた、ある意味で正統な人間くさい作品だからハマる。

    3カ月前に結婚したばかりの妻が失踪した。貴方ならどうする?

     喧嘩が原因なら1日2日待つ。実家、友人に連絡しながら・・。しかし、それを越えると不安が高まり警察へとなるだろうか?
     本作『罠』では夫ダニエルが妻エリザベートの捜索願いを警察へ。警察曰く「フランスでは年に1万人は夫の元を出ていく妻がいる。でも、100人中99人は1週間以内に戻ってくる。」
     言葉どおり数日後に「妻」は帰ってきた。神父に連れられて。だがその「妻」は見たこともない「女」だった。正体不明の神父と謎の女。彼らの目的は…。

     こうして『罠』の幕が上がる。

     さて、誰が「罠」をしかけるのか?どんな『罠』で、誰を「罠」に嵌めようとするのか?「観客」か、それとも「犯人」か?
     ネタバレを恐れるが、この作品では両者だ。そここそ、ロベール・トマが演劇界のヒッチコックと呼ばれる所以である。
     『罠』とは広辞苑によれば「縄を輪状にして餌を中において鳥獣を誘い、その足に縄を絡ませて、締めて捕らえる仕掛け」となる。この定義はトマの『罠』を念頭に作ったのかと邪心する出来栄えだ。『罠』は予測のつかないストーリーの下、機知と洗練された台詞や演技、洒落た衣裳・装置で観客を魅了していく。

    出演 

    石母田史朗青年座
    加藤 忍(グランドスラム)
    警部 清水 明彦文学座
    神父 西山 聖了名取事務所
    浮浪者 里村 孝雄(フリー)
    看護婦 上原 奈美東京乾電池

    スタッフ

    ロベール・トマ
    翻 訳 小田島恒志
    小田島則子
    演 出 松本 祐子
    美 術 長田佳代子
    照 明 賀澤 礼子
    音 響 藤平美保子
    衣 裳 前田 文子
    アクション 渥美  博
    舞台監督 泉  泰至
    演出助手 日沖和嘉子
    宣伝写真 飯田 研紀
    宣伝美術 ミネマツムツミ
    著作権代理 (株)フランス著作権事務所
    企画制作 俳優座劇場


    関連サイト

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    俳優座劇場ウェブサイト
    https://www.haiyuzagekijou.co.jp

    産経新聞劇評
    鑑賞眼 俳優座劇場プロデュース「罠」 観客も罠にはめられる
    https://www.sankei.com/article/20210311-4JLRJSP4TBMB3G7NIVX2VYPTFI/

    中村義裕さん演劇批評 私が選んだ100本 049.『罠』作:ロベール・トマ
    https://www.engekihihyou.com/essay/私が選んだ100本%E3%80%80049-『罠』作:ロベール・トマ2018-04-09/

    石母田史朗さんTwitter https://twitter.com/shiroishimoda
    西山聖了さんTwitter https://twitter.com/Kiyoaki0822
    里村孝雄さんTwitter https://twitter.com/jck2XtCSR2p7qlT


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    最終更新日 2023/04/14