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名演2021年9月例会 こまつ座公演

化粧二題

作/井上ひさし 演出/鵜山仁  

上演にあたりましては、新型コロナウイルス 感染防止対策をとり細心の注意を払います。

化粧二題チラシ表 化粧二題チラシ裏

9月6日(月)19時
   7日(火)18時30分
   8日(水)13時30分      
ウインクあいち大ホール
地図)

上演時間1時間30分
(途中休憩はありません)

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スタッフ
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会費 月額一般 3100円 29歳以下 2000円  
   高校生以下 1300円
入会金  一般  3100円 29歳以下 2300円    
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。  くわしい名演の入会方法はこちら

  
 この作品は、一つの完成した作品だった『化粧』を、二幕仕立て『化粧二幕』に作り直し、更にもう一つ「捨てられた子の立場」からの話を書き加えて、二つの一人芝居(自己発見劇)に再構築されたものであり、作家、井上ひさしさんが、自身の母親との関係を色濃く投影させた戯曲だ。

 一題目は、かつて子供を捨てた大衆演劇の女座長五月洋子が主役である。初日の芝居小屋の楽屋にテレビ局員がやってくる。洋子は、その日演ずる、母親と生き別れたヤクザ役の化粧をしながら、口上を練習する合間に、テレビ局員の相手をしてやる。洋子の過去を知って訪れたテレビ局員とやり取りする内に、洋子の苦い過去が段々浮かび上がり、洋子はテレビ局員に責められるのだが・・・

 二題目は、かつて母親から捨てられた大衆演劇の男座長が主役である。突然逃げた老女形の代役を勤めることになった若手役者を相手に、口立て稽古をしているところへ、子供時代暮らした養護施設のカナダ人神父がやってくる。神父は彼を養護施設に預けた母親が病になり訪ねてきたことを話し始める。芝居の台詞と神父とのやり取りが交錯して・・・

 二つの舞台は同じ芝居小屋の楽屋。この合わせ鏡のような芝居の二人は、子を捨てた母親と母親に捨てられた子ども。だが決して親子ではないことがすぐわかる。それぞれが演ずる役と自分、そして過去と現在、嘘と本当を行ったり来たりする。観ている私たちも、別々の人生の話だと気づいていても、後に出る辰三を観ながら、先の洋子を思い出し、作家の狙い通りに一題目と二題目を行ったり来たりしてしまう。そして作家の言う、自己発見劇の意味とは?

 更に、一人芝居に仕掛けられた、「見えない登場人物を自分で想像する」ことで、役者の演技力と演出をもう一段楽しむことができるだろう。有森さん、内野さんの演技はもちろん、脚本も演出もどこもが期待通りの例会になりそうだ。

 『化粧二題』の前身とも言える、『化粧』は1982年、当時の演劇鑑賞会東海北陸ブロック(現在の中部北陸ブロックと静岡ブロック)、関信越ブロック(現在の首都圏、神奈川、関越、長野県ブロックで構成)が主催した「乗鞍集会 いま、演劇は何を」での、六人の作家と六人の演出家、六人の女優達の「母」をテーマにした一人芝居で、井上ひさしさんが書いた作品です。
 後に二幕構成となり『化粧二幕』となり、渡辺美佐子さんの代表作になります。

『母たち』(六作家・六女優による母をテーマとする一幕劇)

『四つの肖像』 大塚道子      作:アーノルド・ウェスカー 演出:広渡常敏
『乳病み』 神保共子        作:水上勉 演出:栗山民也
『花いちもんめ』 萩尾みどり    作:宮本研 演出:早野寿郎
『母(オモニ)』 李礼仙(李麗仙) 作:呉泰錫 演出:鈴木完一郎
『還りなん、いざ』 藤田弓子    作:岡部耕大 演出:石澤秀二 
『化粧』 渡辺美佐子         作:井上ひさし 演出:木村光一 

 作者の井上ひさしさんは、2000年に新たに、『化粧二幕』を原型に戻しながら改訂をほどこし、あらたに「捨てられた子の立場」からもう一幕書き加えて、何があっても舞台に出ていく、母の姿と、自分を捨てた母親を愛憎する息子の二本立てとして、二つの「自己発見劇」を新たに創りました。
 主人公はどちらも役者。二人とも、自分の境遇とこれから演じる作品のキャラクターの境遇が重なってきます。大衆演劇の軽妙で痛快なせりふ回しと、徐々に化粧が仕上がっていく面白さ、舞台上には実際にいないのに徐々に生き生きと目の前に浮かび上がってくる劇団員の面々…。一人芝居ながら様々な要素が絡み合い、劇場は実に豊かな演劇空間へと変わります。観客と俳優の関係性の間にある「想像力」によって生まれる、演劇ならではの魅力あふれる一作となっています。

市川辰三役 内野聖陽
 本作にて2019年芸術選奨文部科学大臣賞受賞


 1968年神奈川県生まれ。93年『女たちの十二夜』(演出:鵜山仁)にて初舞台を踏む。以後、文学座に所属し、2011年に退団するまでに数々の舞台に出演。
 『みみず』(演出:鵜山仁)、THE・ガジラ『カストリ・エレジー』(演出:鐘下辰男)、『野望と夏草』(演出:西川信廣)にて第33回紀伊國屋演劇賞個人賞第6回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。ミュージカルでも活躍し、06年『ベガーズ・オペラ』にて第31回菊田一夫演劇賞を受賞。
 映画『(ハル)』にて第20回日本アカデミー賞優秀新人賞・第六回日本映画批評家大賞新人賞、15年『海難1890』 にて第39回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、20年『最貧前線』(演出:一色隆司)にて令和元年度芸術選奨・文部科学大臣賞(演劇部門)を受賞するなど、受賞多数。映像・舞台問わず高い評価を得ている。
 井上作品には05年『箱根強羅ホテル』、19年『化粧二題』に出演。
 名演では1999年9月例会『北の阿修羅は生きているか』に出演。

五月洋子役 有森也実

 神奈川県横浜市出身。雑誌モデルとして活動後、1986年に映画『星空のむこうの国』で映画デビュー。同年には映画『キネマの天地』(監督:山田洋次)のヒロイン役で、第29回ブルーリボン賞新人賞第10回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も、テレビ、CM、映画、舞台など幅広いジャンルで活動している。
 主な作品に、大河ドラマ『翔ぶが如く』『秀吉』連続テレビ小説『あすか』『ゲゲゲの女房』『ガタの国から』(以上NHK) 、『トップナイフー天才脳外科医の条件ー』(NTV) 、『五つ星ツーリスト』(YTV) 、『99.9ー刑事専門弁護士ーSEASON?』(TBS) 『東京ラブストーリー』『南くんの恋人--my little lover』(共にCX) 、『模倣犯』『警視庁ゼロ係』(TX)などのドラマや『新・仁義の墓場』『育子からの手紙』『五つ星ツーリストTHE MOVIE』『いぬむこいり』などの映画にも多数出演。現在は、NHK『NHK 短歌』で司会も務めている。舞台は『頭痛肩こり樋口一葉~~シャンハイムーン』や『放浪記』、『フラガール-dancefor smile-』ある八重子物語』などにも出演。井上作品には99 年、03 年『頭痛肩こり樋口一葉』、10年『シャンハイムーン』、19 年『化粧二題』、20 年『ある八重子物語』に出演。

配役
市川辰三 内野 聖陽
五月洋子 有森 也実
スタッフ
井上ひさし
演 出 鵜山  仁
美 術 堀尾 幸男
照 明 服部  基
音 響 秦  大介
宣伝美術 安野 光雅
衣 裳 前田 文子
ヘアメイク 鎌田 直樹
所作指導 沢  竜二
舞台監督 宮崎 康成
制作統括 井上 麻矢

関連サイト

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こまつ座ウェブサイト http://www.komatsuza.co.jp/

『化粧二題』解説ページ
http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#374


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最終更新日 2021/07/20