名演2019年3月例会 劇団文化座公演
原作/有吉佐和子 脚本/小幡欣治 演出/西川信廣
老いること、生きていくこと、
そして、人と人との繋がりを、笑いと涙で綴る、
社会性とエンターテイメントを兼ね備えた人間喜劇。祝 劇団文化座は第53回(2018年)紀伊國屋演劇賞団体賞受賞!
3月19日(火)18時45分
20日(水)13時30分
26日(火)18時30分
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)
地図
上演時間2時間40分
(休憩15分を含む)
・あらすじ
・みどころ
・キャスト・スタッフ
・関連サイトリンク
会費 月額一般 2700円 29歳以下 2000円
高校生以下 1300円
入会金 一般 3000円 29歳以下 2300円
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。 くわしい名演の入会方法はこちら日程申込フォームはこちら(会員専用) 名演入会申込・お問い合わせはこちら
1963(昭和38)年、武市浩蔵は神楽坂にある妾駒代の家で突然死んでしまった。風呂場でそれも生まれたままの姿で。当然この家で通夜と葬儀をするのが30 年もお世話になった妾の心意気と張り切る駒代。それでは面目丸つぶれとうろたえる専務の瀬戸重助に圧力をかけ、強引に通夜の席を目黒の本宅に移してしまう本妻の松子。報せを聞いて駆けつけたもう一人は浩蔵の妹タキ。病弱のゆえか60 過ぎてもバージンとか。駒代の言を借りれば松子は‘カボチャ婆’であり、おタキは‘電気クラゲ’だという。その駒代をおタキは‘キツネ’と呼んでいる。
四十九日も過ぎ、目黒にある松子の家にもやっと平穏が戻りつつあった。心の安らぎをひそかに噛みしめていた。ところがそれも束の間、駒代とタキが突然転がり込んできた。住んでいた家が、兄の借財のカタで人手に渡ったタキは、兄の家である本家に妹の自分が住むのは当たり前、この家の相続権も自分にあると信じて居座るつもりなのだ。また駒代は駒代で、新橋に料理店を出すまで、ほんのわずかの間と言って居候をきめこんでいる。こうして?三人の婆″のいとも風変わりな共同生活が始まる。やがて……。今や日本は超高齢化社会を迎えて様々な課題に直面しています。高齢者の事件や話題が報道されない日はありません。悩める高齢者も増えていることでしょう。
こんな事態を予見したかのような小説を有吉佐和子が60年近くも前(昭和36年)に発表したのでした。それが『三婆』です。
それを脚本にし上演したのが小幡欣治。商業演劇でスタート。昭和48年のことでした。以来映画やテレビドラマになり、文化座の初公演は昭和52年。それから何と400回近い公演を重ねています。今や文化座の財産演目になっています。
ひょんなことから高齢の女性3人が同居生活を始めることに。一筋縄ではいかない3人のこと、衝突の連続です。しかしそこは人生経験豊富な3人。何とか分裂の危機を乗り越えていきます。老いを明るく、元気よく生きていく知恵がそこにはあります。孤立することなく、似たもの同士が共に生きていく姿を確認し私たちも後に続こうと思いいたります。
佐々木愛、有賀ひろみ、阿部敦子の3人の競演が見ものです。この3人を10数人のキャストが支えます。『てけれっつのぱ』、『旅立つ家族』は今も記憶に焼きついている文化座の素敵なお芝居でした。3月の『三婆』例会も皆さんの期待を裏切らないことでしょう。
武市松子(武市浩蔵の正妻)
佐々木愛お花(女中)
小林悠記子瀬戸重助
(武市産業専務)
佐藤哲也辰夫(八百政店員)
筆内政敏武市タキ
(武市浩蔵の妹)
有賀ひろみ富田駒代
(武市浩蔵の妾)
阿部 敦子キャスト
武市松子(武市浩蔵の正妻)[かぼちゃ婆] | 佐々木 愛 |
武市タキ(武市浩蔵の妹)[電気くらげ] | 有賀ひろみ |
富田駒代(武市浩蔵の妾)[きつね] | 阿部 敦子 |
瀬戸重助(武市産業専務) | 佐藤 哲也 |
お花(女中) | 小林悠記子 |
辰夫(八百政店員) | 筆内 政敏 |
馬場(武市産業社員) | 皆川 和彦 |
田所(武市産業社員) | 斉藤 直樹 |
重藤(葬儀屋) | 沖永 正志 |
森(葬儀屋) | 早苗翔太郎 |
きよ子(神楽坂女中) | 水原 葵 |
千石(運送屋) | 田中 孝征 |
丸島(運送屋) | 斉藤 直樹 |
お常(料理屋女中) | 瀧澤まどか |
田中(植木屋) | 沖永 正志 |
山田吾郎(サラリーマン) | 岡田 頼明 |
和子(山田吾郎の妻) | 萩原佳央里 |
山川(老人ホーム係員) | 姫地 実加 |
常見(老人ホーム係員) | 水原 葵 |
二上(区役所係員) | 皆川 和彦 |
正子(辰夫とお花の娘・8 歳) | 子役 |
原 作 | 有吉佐和子 |
脚 色 | 小幡 欣治 |
演 出 | 西川 信廣 |
美 術 | 小池 れい |
照 明 | 塚本 悟 |
衣 裳 | 岸井 克己 |
音 響 | 齋藤美佐男 |
音 楽 | 上田 亨 |
舞台監督 | 鳴海 宏明 |
制 作 | 中山 博実 |
劇団文化座ウェブサイト http://bunkaza.com/
筆内政敏さんTwitter https://twitter.com/engekifucchi
早苗翔太郎さんTwitter https://twitter.com/bsana0808
水原葵さんTwitter https://twitter.com/water_hollyhock
小池れいさんウェブサイト https://www.reistage.com/
上田亨さんウェブサイト http://uedastudio.com/index.html
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