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名演2015年7月例会 劇団青年座公演 

   ブンナよ、木からおりてこい
作/水上勉 補綴/小松幹生 演出/磯村純

春、忍び難きを

7月14日(火)6時30分
  15日(水)1時30分
       6時30分      

日本特殊陶業市民会館ビレッホール(名古屋市民会館中ホール)
地図

上演時間2時間15分
(途中休憩15分を含む)

あらすじ
みどころ
キャスト・スタッフ
関連サイトリンク
会費 月額一般 2700円 29歳以下 2000円  
   高校生以下 1300円
入会金  一般  3000円 29歳以下 2300円    
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。  くわしい名演の入会方法はこちら
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「五月のある日、卜ノサマ蛙の子卜ノサマ蛙の子ブンナは仲間の制止も聞かず、未知の世界を求めて椎の木に登る。しかし、そこは、傷ついた動物が次々と運ばれてくる鳶(とんび)の餌ぐらだったのだ。」

 この世にはもっともっと広く、平和で、仲間の殺されない未知の国がある。そんな思いを胸にトノサマ蛙の子ブンナは?住みなれたお寺の境内にそびえ立つ椎の木に登る。? 

 やっとの思いでてっぺんまで這い上がったブンナ。?そこには、ブンナがもぐり込むことの出来る土のたまった空間があった。太陽が輝き、風に草花がそよぎ、うまい虫までが飛んでいる。?天国だ――!?しかし、そこは鳶の餌ぐらだったのだ。?

 次々と連れてこられる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち。彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。天国から地獄に突き落とされたブンナ。土の中で怯え、慄きつつ、なを生きることを考える。

 季節は秋から冬へ、そして長い長い冬眠――。春がやってきた。眠りから覚めたブンナは鼠から生まれ出てきた虫たちを食べ、仲間が住むお寺の庭へと降りて行くのでした。


 1978 年4月28日、青年座劇場で産声をあげたこの舞台は、初演以来、篠崎光正(1978年〜81年)、宮田慶子(1985年〜88年)、鈴木完一郎(1992年〜2000年)、黒岩亮(2006年〜07年)の演出によって上演された。それぞれの時代の中で、その時代を生きる観客と向き合い、2012 年までに重ねたステージは1191 回を数えます。
 観客の輪は子供から大人へと広がり、さらに国境をも越えた。これほど息の長い作品になるとは、いったい誰が想像できただでしょうか。スタッフ・キャス卜を固定
せずに一つの作品を違った演出家で、創る、このような創造のあり方は他に例をみないものであり、劇団のこだわりが、その時代に合った『ブンナよ、木からおりてこい」を生み出してきたと自負しています。

 2011年の東日本大震災よって、私たちは「命」の重さと「絆」の大切さを学びました。こうした時代にこそ、「生きることの意味」を聞い、「生きることの素晴らしさ」をストレー卜に伝える『ブンナよ、木からおりてこい』を上演する意義は大きいと考えます。

 

 このお芝居の主人公は「ブンナ」という名前のトノサマガエルの子どもです。ブンナはツチガエルの中にいて、えさを取ることも、高く飛ぶことも得意で、少しおごっていました。住んでいる寺の池のわきにそそり立つシイの木のてっぺんに登ってみたいとあこがれていました。高いところには天国があると。ある日、老いたツチガエルたちのひきとめるのも振り切って、シイの木を登り始めます。一日かけてたどり着いたシイの木のてっぺんには、大きな穴があいていてそこには土もありました。日も暮れたので、土にもぐりこんで眠ります。翌朝目を覚ますと土の上にはトビに捕まって傷ついたスズメとモズがいました。そこはトビの餌をためておくところだったのです。トビにはヒナが5羽かえっていて、その餌が必要なのです。まず、モズがトビに餌として連れ去られます。その後、ネズミ、ヘビ(青大将)がやはり傷ついて餌として運ばれてきます。順にトビに餌として運び去られるのですが、一度脱走して連れもどされたネズミはシイの木のてっぺんで死んでしまいます。冬がおとずれブンナはそこで冬眠します。冬眠から覚めたブンナはネズミのなきがらか飛び立っていた羽虫を食べて、地上へともどります。シイの木のてっぺんで出会ったことから、「カエルにはこの地面にしか天国はない」とわかったのですが、その地面ではおばあさんガエルがヒトの使う農薬で目をいため、おじいさんガエルは鍬で切りきざまれていました。それでもブンナは「みんなの力でこの土の上を、天国にしていかなくちゃいけない」と呼び掛けます。

 「のりつけほうせ」と言うフクロウの鳴き声は「糊付け干せ」で天気が良くなるから洗濯物に糊を付けて干しなさいと言う意味だとは原作の説明です。「主人公は弱い蛙である。ブンナと名をつけたのは、土蛙を馬鹿にして、威張っている跳躍力のあるとのさま蛙にふさわしかったからだ。仏教説話に、釈尊の弟子にブンナーガという悟りのおそい人が出てくる。これが出所だった。」と作者が語っています。

 今回の演出家、磯村純氏の話では、カエル、ヘビなどを俳優が身体で表現しているところに注目して欲しいとのことです。
 原作者の水上勉は松本清張と並ぶ流行作家、直木賞受賞作の『雁の寺』に寺の心字池の畔に天辺が鳶の餌倉になっている椎の木が出てきます。身体不自由なお子さんを授かったことから高度経済成長の真只中『拝啓池田総理大臣殿』を執筆し、ブンナの原作の印税はくるま椅子劇場建設の資金に充てられました。水上勉原作の戯曲『冬の柩』は先日配布された『名演の60年』に依ると、1977年の7月例会で取り上げられています。この同じ月に水上勉は東京大空襲で行方不明となっていた長男、窪島誠一郎氏と再会します。当時名演の委員長を務めていた宮崎宏一氏の話では、例会の学習会の打合せに伺った折、「私の大切な人です」と傍らに立つ窪島氏を紹介されたそうです。


出 演

ブンナ 逢笠 恵祐
老蛙 佐藤 祐四
物識り 名取 幸政
中年蛙 桜木 信介
姥蛙 佐野 美幸
若蛙 前田 聖太
子蛙A 坂寄奈津伎
子蛙B 古澤  華
雀A/ブンナの母 柳下 季里
雀B 香椎  凜
ふくろう 小磯聡一朗
百舌 小豆畑雅一
石母田史朗
大家 仁志

スタッフ

水上  勉
補 綴 小松 幹生
演 出 磯村  純
美 術 長田佳代子
照 明 中川 隆一
音 楽 高崎 真介
音 響 原田 耕児
振 付 渡辺美津子
衣 裳 三大寺志保美
舞台監督 尾花  真
宣伝美術 佐藤 晃一
製 作 水谷内助義
長尾  敦


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最終更新日 2015/07/07
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