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名演2013年7月例会 劇団民藝公演 

どろんどrん
−裏版「四谷怪談」−

作/小幡欣治  演出/丹野郁弓

どろんどろん

7月2日(火)6時30分
 
名古屋市芸術創造センター
 地図
   9日(火)6時30分
  10日(水)1時30分
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
(名古屋市民会館中ホール)               地図

上演時間
2時間25分予定
(途中休憩15分を含む)

解説
あらすじ 
みどころ
キャスト・スタッフ
関連サイトリンク
会費 月額一般 2600円 29歳以下 2000円  
   高校生以下 1300円
入会金  一般  2900円 29歳以下 2300円    
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。  くわしい名演の入会方法はこちら
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 「どろんどろん」と聞いてまず連想するのは、夏の夜を涼しくしてくれる「お化け」であるが、この話、ただの怪談ではない。自らの立身出世のためには誰でも犠牲にできる伊右衛門と翻弄される妻お岩。彼らの正に「どろんどろん」の愛憎劇を描いたのが、ご存じ鶴屋南北の『東海道四谷怪談』だが、ここでは劇作家・小幡欣治氏の手で、その誕生の秘密が、更に恐ろしく(また楽しく)解き明かされる。
 時は文政八年(1825年)。怪談狂言を手掛けてきた大道具師である長谷川勘兵衛の周囲では、不吉なことが続き、家族に不安が広がっていた。そんな折、人気役者尾上菊五郎が演じる鶴屋南北の新作「東海道四谷怪談」の仕掛け作りの仕事が舞い込む。殺害したお岩と小平の死体を釘付けにして川に流したはずの戸板が伊右衛門のもとに漂着する「戸板返し」やお岩のお化けが提灯から飛び出す「提灯抜け」の場面など。大道具師の腕を凝らした世にも恐ろしい仕掛けが、南北や菊五郎との丁々発止の掛け合いの中で形作られていく。
 文政期と言えば、天明の飢饉の記憶も薄れ、天保の飢饉を間近に控えた時代。質素倹約を唱えた寛政・天保の両改革の狭間にあって、世の中は一種のバブルに沸き、江戸末期の多くの芸術(化政文化)が花開いた。鶴屋南北と共にこの時代の歌舞伎の発展を支えた11代目長谷川勘兵衛も、今日まで江戸歌舞伎の大道具を一手に引き受けてきた長谷川家の中興の祖として知られている。
 怪談の怖さ・楽しさと共に、歌舞伎の歴史の重みを感じて頂ける作品でもある。
 
あらすじ

 長谷川勘兵衛は芝居の大道具師。近頃怪談狂言を手掛け、身の回りに不吉なことが起こっていた。不安がる勘兵衛の家族たち。そんな折、当代の人気役者菊五郎が主演する鶴屋南北の新作『東海道四谷怪談』のための仕掛け「戸板返し」「提灯抜け」を作ると言う難題が舞い込む。長谷川ののれんをかけた大仕事に取り組む勘兵衛は、菊五郎の養子、松助との間に事件を起こした息子長吉を破門して、一番弟子の半次に職人衆を仕切らせるが・・・。初日は刻々と迫ってくる。
 道具の仕掛けをめぐって作者南北、役者菊五郎、そして勘兵衛、三者の意地が激しくぶつかり合う。さて新作狂言の初日は無事あくのだろうか・・・。

みどころ

 この四月に新しい歌舞伎座が開場しました。一年間のこけら落し公演はチケットが手に入らないくらいの大盛況です。江戸時代から400年以上続く歌舞伎の興行は権力者のパトロンにではなく、常に一般の観客によって支持され、現代の演劇として私たち観客を楽しませてくれています。
 『どろんどろん-裏版「四谷怪談」-』は今から188年前の文政8年、『東海道四谷怪談』初演時の裏側を、大道具師十一代目長谷川勘兵衛にスポットを当てた斬新な切り口で描いた作品です。
 当時は芝居といえばほとんど歌舞伎しかなく、江戸の町では今以上に歌舞伎は生活の中に溶け込み、庶民に愛され、人気役者は江戸の大衆のヒーローでした。
 三代目尾上菊五郎七代目市川團十郎五代目松本幸四郎といった当時大人気の役者たちが出演した『東海道四谷怪談』は四代目鶴屋南北の作で、現代も人気の狂言です。南北の作品の主人公の多くは、社会の底辺で生きる人たちです。当時の庶民の生活をリアルに描いた作品が多く、欲望の赴くまま、自由に生きる人物が登場します。濡れ場・責め場・殺し場など残酷で刺激も多く、亡霊の出てくる話もあります。『東海道四谷怪談』にはお岩や小仏小平の亡霊が登場します。亡霊の登場をリアルに見せるため様々な仕掛けが考えられ観客の目を奪いました。
 さて、『四谷怪談』の仕掛けを作ることを任された大道具師の勘兵衛ですが、作者南北、役者菊五郎と三者のそれぞれの立場、意地がぶつかり合ってなかなかまとまりません。初日は迫ってくる、仕掛けはできない。さて、観客を驚かせるいい芝居はできるのか。
 現代も踏襲されている「戸板返し」や「提灯抜け」はどうやってできたのでしょうか。芝居を作るとはどんなことでしょうか。現在十七代目まで続く長谷川勘兵衛中興の祖と言われる十一代目勘兵衛の物語を通して、いい芝居を作ろう、面白い芝居を作ろうとする人たちの思いを描いているのが『どろんどろん』だと思います。
 では、『東海道四谷怪談』とはどんな話なのでしょう。「お岩さん」の名前と目の上が腫れあがった顔は有名ですが、詳しくは知らない人も多いことでしょう。四谷怪談は実は裏版忠臣蔵で、主人公の民谷伊右衛門は塩冶家(史実の浅野家)の浪士なのです。艱難辛苦のあげく、討入りに参加する義士もいれば、貧乏に喘ぎ、悪事をはたらく者もいるのです。
 
 塩冶家浪人民谷伊右衛門は、妻お岩と離縁させられ、旧悪を知るお岩の父四谷左門を恨みに思い殺害。事実を隠して敵討の助太刀の約束をし、復縁します。お岩の妹お袖に横恋慕する直助権兵衛は、恋の恨みからお袖の夫佐藤与茂七を殺し、顔の皮をはぎます。やはり敵討を条件にお袖と仮の夫婦になります。実は誤って、旧主の息子奥田庄三郎を殺してしまったのですがその時は気がつきません。
 伊右衛門の隣家に住む伊藤喜兵衛は高野家(史実の吉良家)の重臣。 孫のお梅は伊右衛門に惚れています。喜兵衛は伊右衛門から塩冶家の情報を得たい事と、孫かわいさから伊右衛門に近づきます。  
 お岩は出産後に体調を崩して伏せりがち。そこへ伊藤家から薬が。 感謝して飲むお岩。しかし急に顔が痛み出します。実は面体の変わる毒薬で、伊右衛門と離婚させる手立てなのです。伊右衛門は喜兵衛から事情を聞き、貧乏生活から脱出するためお梅との結婚を承知します。伊右衛門は按摩の宅悦にお岩に不義を仕掛けさせ、それを理由に離縁しようとします。しかし宅悦からすべてを聞いたお岩は、 髪を梳いて化粧をし、伊藤家へ乗り込もうとします。ものすごい顔になったお岩を止める宅悦ともみ合ううちに誤って刃物で死んでしまいます。
 伊右衛門は旧主のために民谷家 の秘薬を盗んだ小仏小平を惨殺し、 お岩と小平を不義と見せかけ戸板の裏表に打ち付け川へ流してしまいます。お梅が嫁入してきますが、 お岩の亡霊によって伊右衛門は喜兵衛とお梅を殺してしまいます。 伊右衛門の子供も小平の亡霊に殺されます。  
 伊右衛門は釣りに来た砂村の穏亡掘でお梅の母と乳母も殺します。 そこへ戸板が流れて来て、引き上げるとお岩、裏返すと小平が打ちつけられています。二人の亡霊が伊右衛門を悩ませます。  
 お袖は直助と仮の夫婦として住んでいますが、お岩の死を聞き、父、 夫、姉の敵の助太刀をと、ついに直助と同衾してしまいます。直後に与茂七が訪ねて来て、お袖は進退きわまり二人の手にかかって死にます。直助も与茂七と思って殺したのが旧主の庄三郎で、お袖は 実の妹と知り自害します。  
 伊右衛門は、母と一緒に蛇山庵室にこもり念仏三昧。しかしお岩の亡霊に悩まされ続け、ついには母も亡霊に殺されます。与茂七が現れ、とうとう伊右衛門は討たれて死にます。そして与茂七はその足で討入りへと急ぐのです。  

 ものすごい話ですね。この『四谷怪談』の初演でお岩と小仏小平と佐藤与茂七を務めたのが三代目の尾上菊五郎です。穏亡掘の場で菊五郎は、戸板の表のお岩と裏の小平を、またすぐに与茂七にと、三役を早変わりで見せます。そこで「戸板返し」の仕掛けが大事に なってくるわけです。蛇山庵室の場では提灯が燃え、そこからお岩さんの亡霊が現れます。「提灯抜け」です。  
 菊五郎が仕掛けを気に入らず、 何度もやり直しをさせられる勘兵衛。さあ、菊五郎や南北が納得し、見物が驚くような仕掛けはできるのでしょうか。


出 演

長谷川勘兵衛(大道具師) 三浦  威
長吉(勘兵衛の倅) 齊藤 尊史
お幸(勘兵衛の女房) 細川ひさよ
お粂(勘兵衛の娘) 吉田 陽子
おとり(勘兵衛の母) 塩屋 洋子
半次(勘兵衛の職人) 和田 啓作
東六(勘兵衛の職人) 山梨 光國
千松(勘兵衛の職人) 西部  守
熊吉(勘兵衛の職人) 行田  旭
お米(勘兵衛の女中) 大黒谷まい
おせん(絵師見習) 桜井 明美
尾上菊五郎(三世・役者) 稲垣 隆史
松助(菊五郎の養子) 天津 民生
伝七(菊五郎の弟子) 山本 哲也
鶴屋南北(作者) 安田 正利
お露(鐘撞き堂の娘) 前田真里衣
佐平(お露の父) 松田 史朗
お里(お露の母) 別府 康子
小針(稲荷社の禰宜) 田口 精一
治作(百姓) 角谷 栄次
お倉(仏壇屋の女房) 船坂 博子
金毘羅参りの男 本廣 真吾

スタッフ

小幡 欣治
演 出 丹野 郁弓
美 術 勝野 英雄
照 明 前田 照夫
衣 裳 緒方規矩子
効 果 岩田 直行
舞台監督 武田弘一郎


関連サイト

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劇団民藝 http://www.gekidanmingei.co.jp/

劇団民藝Twitter https://twitter.com/gekidan_mingei/

吉田陽子さんブログ 大いなる宇宙の智慧からのメッセージ http://ameblo.jp/sakusaku-yy
行田旭さんブログ ゆっきーの『俺が進む未知の道』http://ameblo.jp/akirayukki/
大黒谷まいさんブログ まいスペースパラダイス  http://ameblo.jp/sannji-33/

大黒谷まりさん Twitter https://twitter.com/maidaikokuya


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最終更新日 2013/06/26
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