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名演2010年3月例会 こまつ座公演 

シャンハイムーン

作/井上ひさし 演出/丹野郁弓

  
 作家・井上ひさしの宮沢賢治、樋口一葉、太宰治など一流の文学者の日常を描いた作品には、いつも笑いと涙のぬくもりが伝わります。3月例会、こまつ座『シャンハイムーン』は、帝国日本を心底憎みながら、しかし目本人を心から愛した中国の作家、魯迅を描きます。一人の人間を守るために、さまざまに心を砕く人々の友情と団結がちょっと滑稽で、しかし人々の心の優しさが全篇に染み渡る作品となっています
 魯迅は、いまさらいうまでもなく、アジアを代表する世界的文学者の一人です。1927年、ノーベル賞選考委員会は上海へ特使を送り、その年の文学賞を受けてくれるかを打診します。さまざまな瑠由から彼は断りますが、そのくらい注目されていた作家でした
 上海の日本人街にある内山書店の一室を舞台に、魯迅の55年の生涯と彼の文学と思想のすべてが展開されていきます

静かな落日 3月17日(水)6時30分
  18日(木)1時30分
  18日(木)6時30分 
 
中京大学文化市民会館プルニエホール
(名古屋市民会館中ホール)          地図
上演時間
3時間予定(休憩15分を含む)
あらすじ
みどころ 
キャスト・スタッフ
関連サイトリンク
会費 月額一般 2600円 22歳以下 2000円  
   高校生以下 1300円
入会金  一般  2900円 22歳以下 2300円    
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。  くわしい名演の入会方法はこちら
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あらすじ

 《あらすじ》
 1934年。内山完造が経営する上海の内山書店に、蒋介石率いる国民党の弾圧から逃れて魯迅一家がやってきます。 
 魯迅の持つさまざまな病気を内山は、その妻みきとともに魯迅の健康を回復させようと、日本人医師・須藤と歯科医師・奥田をひそかに呼び寄せます。魯迅は大の医者嫌い、彼を敬愛する須藤と奥田は策をめぐらし魯迅に麻酔をかけます。しかし、麻酔のショックから魯迅は精神に変調をきたし「人物誤認症」というこの家に集う人々を、これまでの人生で魯迅が負い目を抱いている人々に誤認してしまうという奇妙な病気になります。
 革命に命をかけなかったこと、北京に残してきた第一夫人への罪の意識が明らかにされ、誤認された彼らは、その人になりすまし、許すことで病んだ魯迅を救おうとしますが、魯迅はさらに失語症になってしまいます。
 そして…


みどころ

 『シャンハイムーン』への作者の熱い想い。

 『シャンハイムーン』について井上ひさしさんは、「九年間にわたって上海の地下に潜り、一管の筆を武器に文筆活動を行っていた魯迅は、国民党の軍警察による弾圧が強まるたびに深く地に潜った。この作品では四回におよぶ避難行を一回にまとめ、上海時代の魯迅の生活の真実を鮮明に伝えます」と語っています。自信にあふれたコメントです。事がらを徹底的に調べつくして物語を書く、井上さんらしい言葉です。

あなたは、魯迅をどこまで知っていますか?

 芝居は、国民党政府の特務員(日本の特高警察のような組織)に追われる魯迅、それを匿う内山完造ら4人の日本人。国民党の特務員に捕まれば魯迅の命はないでしょう。
 「特務員」の追跡をどう逃れたのか? 謎解きは芝居を観てのお楽しみ。
 
 さて、あなたの『魯迅認知度』調査です。
イ)名前を知っている。(ロ)文学者である。(ハ)日本に留学していた。(ニ)阿Q正伝や狂人日記の著者。(ホ)仙台医専で学んでいた。(ヘ)革命家であった。(ト)ノーベル賞の打診をされる(辞退)。(チ)本名は周 樹人である。(リ)小説や詩、翻訳など6種類の文章を書いていた。(ヌ)なぜ、医者にならなかったのか。
 上記の順番は、自己流でつけたものですが、皆さんはどこまでご存知でしたか。因みに私は(ヘ)止まりでした。しかし、この文章を書くにあたってかなりの部分まで知る事が出来ました。感謝、感謝です。

魯迅は、医師志望からどうして文学者になったのか。

 それには二説あります。
 第一は、魯迅は医学を学んでいたが、魯迅はそれほど熱心ではなく、多額の奨学金を受け、不熱心であることへの後ろめたさ(卒業できない不安)があった。それと二年生の時、試験問題漏えい問題で疑われるなど、不安定な状態にあった時、「中国人殺害事件のニユース映画」を見たことが文学への転向の引き金になった。
 第二は、仙台医学専門学校(後の東北大学医学部)で医学を学んでいたが、1904年(明治35年)に『清国人留学生取締規則』ができた事、町で戦争報道のニユース映画を見た時、ロシアのスパイとされた中国人が日本軍に処刑されるのを同胞の中国人が喝采をしながら見ている姿にショックを受け、医学で中国人を救うよりも『精神の改造』が必要と考え、医学を捨て文学に転向した。
 ふたつの説とも「ニュース映画」が引き金ですが、前段の理由が違います。皆さんは、どちらの説が本当だと思われますか? 芝居を観てご想像下さい。

魯迅には、許広平と朱安というふたりの妻がいる。


 魯迅は、親のきめた朱安と結婚したものの徹底的に無視し続け、北京に住む、妻や母の家に戻らない。どうしてか。
 広平は、朱安を軽蔑し、朱安を憎んですらいたようだが、後に心を通わすことになる・・・何故か? 
 これも芝居を観ればわかります。ついでにもうひとりの魯迅が浮かび上がる趣向になっています(魯迅も人並み?)。

4人の日本人がなぜ、魯迅に命をかけたのか。

イ、内山完造は、  ロ、内山みきは、  ハ、須藤医師は、  ニ、奥田歯科医師は、
*魯迅文学の愛好家という点が一致している。でも、それだけでしょうか?
*4人が魯迅と関わる事で、彼ら自身の生き様が変化していく様子が演じられます。

井上ひさしからの「メッセージ」をどう感じ、捉えるか。

 井上さんは、この芝居で世間的な評価とは異なる「魯迅」を描き出しています。雲の上の魯迅を敢えて観客目線に引き下げ、魯迅の苦悩をいくつか提起し、現代を生きる私たちへの「示唆」とすることを狙ったようです。
 この芝居は、舞台上では軽妙なやりとりが繰り広げられ、観客は笑いを禁じられないだろうが、それだけではなく、ずしりと重いものが観終わった後で胸に残ることでしょう。
井上ひさしさんは、「胸に残ったものを明日からの人生の糧に使ってほしい」との思いで、この作品を書いたのかもしれませんね。

★最後に「魯迅の言葉」の一部を紹介します。
「思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。 それは地上の道のようなものである。 もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」      
(みどころ執筆 エトワールサークル 舟橋)


<キャスト> 

須藤五百三
奥田 愛三
内山 みき

 <スタッフ>
 
   

井上ひさし
演 出 丹野 郁弓
音 楽 宇野誠一郎
美 術 島 次郎
照 明 沢田 祐二
音 響 秦 大介
衣 裳 緒方規矩子
宣伝美術 安野 光雅
演出助手 武田弘一郎
舞台監督 三上 司
制 作 井上 麻矢
谷口 泰寛


関連サイト

こまつ座ウェブサイト http://www.komatsuza.co.jp/

内山書店の歴史 http://www.uchiyama-shoten.co.jp/company/history.html
内山書店と魯迅 http://japanese.china.org.cn/japanese/185468.htm

村井国夫さんと演劇と漫画に愛をこめて-CASABLANCA 
 
http://www.geocities.jp/casablanca920/index.html

有森也実さんウェブサイト  http://www.spacecraft.co.jp/arimori/


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最終更新日 2010/02/22
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